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子どもの健康のために食事に気を付けてあげたいと思うママは多いと思います。

栄養素はもちろんの事、オーガニックや無添加などという言葉に敏感になっていないでしょうか。

私もそんなママの一人です。

約4年前、長男が離乳食を始める前に、電車の中や子育て広場で、お菓子を食べている赤ちゃんの姿を見て、「歯も生えていないのに、お菓子をあげていいのかな…。砂糖の害について聞いたことがあるけれど…」と疑問に思ったことをきっかけに、砂糖との付き合い方を考えてみました。その結果、我が家ではお菓子なし育児を選択・実践しています。

この記事では、育児の視点からの砂糖のメリット・デメリットについて、我が家で実践中の「お菓子なし育児」についてご紹介したいと思います。

INDEX

1.砂糖のデメリット
 ・血糖値の乱高下
 ・インスリンが枯渇し将来の生活習慣病の懸念が高まる
 ・未成熟な膵臓への負担
 ・砂糖と虫歯について
2.砂糖のメリット
 ・砂糖から作られるブドウ糖は、脳の唯一のエネルギー源
 ・調味料としての砂糖
 ・リラックス効果
3.砂糖との付き合い方
 ・WHOの基準
 ・お菓子に含まれる砂糖の量
4.我が家の砂糖との付き合い方
 ・お菓子なし育児実践中
5.砂糖と上手に付き合って子育てを楽しもう

砂糖のデメリット

インターネットで検索してみると砂糖のデメリットが多く語られていました。子供の成長に大きく影響を及ぼしそうなものをいくつかご紹介します。

血糖値の乱高下から切れやすい子になる

砂糖を摂取すると血糖値が急激に上がるため、大量のインスリンを出して血糖値を下げようとします。このアップダウンの過程でダルさやイライラなどが出るので、子供はぐずりやすくなったり集中力がなくなったりします。

インスリンが枯渇し将来の生活習慣病の懸念が高まる

砂糖を子どもの頃から多くとる習慣が続くと、膵臓が無理をしてインスリンを出し続けることになります。いずれ膵臓も疲れてインスリンが出にくくなり、血糖値を下げられなくなるので高血糖状態が続き、全身の血管を傷めていきます。そうなると糖尿病をはじめとする生活習慣病につながってしまうのです。

未成熟な膵臓への負担

2歳では、糖を消化する力が成人の70%程度しかありません。そのため、インスリンの分泌が十分ではなく、高血糖になりやすいです。膵臓の機能は大体4歳頃に完成すると言われています。未成熟な幼い身体に多くの砂糖を与える事は、子どもの身体にとって大変負担になると考えられます。

砂糖と虫歯について

砂糖=虫歯の原因というイメージを持っている人も多いかと思いますが、食事や甘いものを食べるたびに、口の中は酸性に傾き、歯の表面が溶け始め虫歯となっていきます。甘いものではなく、ごはんやパン、ふつうの食事でも口の中は酸性に傾くため、砂糖だけを避けていれば、虫歯にならないわけではないようです。

砂糖のメリット

一方で砂糖のメリットももちろんあります。

砂糖から作られるブドウ糖は、脳の唯一のエネルギー源

砂糖は、脳の大事なエネルギー源です。
疲れた時に甘いものを食べると元気が出るのは、脳に速やかにエネルギーが補給されているからです。
人の体内にある臓器の中で、脳がいちばんエネルギーを多くのエネルギーを使います。その脳のエネルギーになるのが、砂糖が体の中で分解されてできるブドウ糖です。
砂糖だけでなく、ご飯、パン、麺といった炭水化物(糖質)に多く含まれるでんぷんも体内で分解されてブドウ糖に変わりますが、砂糖はでんぷんに比べてブドウ糖に分解されやすく、速やかにエネルギー源として取り込むことができる良さがあります。

調味料としての砂糖

砂糖はその甘みを生かし調味料として使用されることが多いですが、食品の酸化や腐敗を防いでくれる特性も持っています。たとえば、あんこや羊羹などは、高い糖度で腐敗から守られています。また、食品を柔らかくしたり、照りや焼き色をつけるときに活躍します。和食にも欠かせない調味料ですね。

リラックス効果

おやつの時間に甘いものを食べるのは、とてもほっとする瞬間ですよね。
甘いものをとると、幸せホルモン「セロトニン」がつくられやすい体内環境になるそう。 セロトニンには、精神の安定作用や脳の活性化作用があるため、甘いものを食べるとリラックス感や満足感を得られるのです。
また、甘いものはコミュニケーションを円滑にしてくれます。子どものおしゃべりが上手になるとおやつを一緒に食べながら、他愛もないことをお話しするようになります。
この時間は子育て中の幸せを実感する時間になるでしょう。

砂糖との付き合い方

WHOの基準

砂糖は私たちの生活に欠かせないものですが、メリット・デメリットがある事がわかりました。砂糖と上手に付き合っていく方法のヒントとして、世界保健機関(WHO)が2015年に発表した、肥満や虫歯を予防するための砂糖など糖類の一日の摂取量の目安があります。

1~2歳の子ども 5グラム

3~5歳の子ども 10グラム

6~8歳の子ども 15グラム

大人 20グラム

では、普段子どもがよく飲んだり食べたりするものに含まれる砂糖はどのくらいでしょうか。

100%果汁ジュース(1本100mL) → 15g

ゼリーやプリン(1つ100g) → 15g

クッキー3枚 → 7g

加糖ヨーグルト(120g) → 14.4g

板チョコ1枚(70g)  → 28g

ドラ焼き1つ(100g) → 36g

つまり、子どもの場合は市販のおやつを食べると、それだけで一日の砂糖の摂取量をオーバーしてしまいます。

そして、お料理に必要な調味料にも多くの砂糖が含まれます。
味噌は、大さじ1で4g含まれます。
ポン酢には、大さじ1で2g含まれています。
また前述の通り、砂糖は和食の調味料として欠かせないものです。

例えば、和食の定番の肉じゃがだと、2人分で大体大さじ2(18g)の砂糖が使われます。お弁当の定番の卵焼きでは、約小さじ1(3g)の砂糖が使われます。

5歳くらいまでの子どもであれば、元々の推奨の砂糖摂取量が少ないため(=10g)、一日の砂糖の摂取量は、調味料に含まれる中から3食の食事で取ってしまうことも多いでしょう。

我が家の砂糖との付き合い方

世界保健機関(WHO)の基準と、膵臓の機能の完成が4歳頃であるという事から、我が家では5歳ぐらいまでは、市販のお菓子は避ける【お菓子なし育児】を選択しています。     市販のおやつには、ショートニング、乳化剤、香料など様々な添加物が入っていることも多いことも気になりました。できるだけ自然な甘みや手作りものを選択しています。

お菓子なし育児の実態

4歳の我が家の長男は、市販のお菓子を食べた事がほとんどなく生活しています。1歳の次男は、全く食べたことがありません。市販のお菓子が無くても、砂糖が入っていなくても、おやつに食べられるものはたくさんあります。
下記は、スーパーやコンビニで手に入ったり、簡単に手作りしたりできる砂糖なしのおやつです。

  • 季節のフルーツ(りんご、いちご、ぶどうなど)
  • ドライフルーツ(レーズン・デーツ・アプリコットなど)
  • ふかしたサツマイモ、焼き芋
  • ナッツ(アーモンドやクルミなど)
  • 甘栗
  • おにぎり
  • 手作りポップコーン

手軽に準備ができるので、おにぎりは定番おやつです。シンプルに塩味、海苔巻き、朝食の余った焼き鮭を入れる、などバリエーションが楽しめるのが魅力です。わが子のお気に入りは、冷凍コーンを解凍して混ぜ込んだコーンおにぎりです。
ラップの上から、ニコニコマークやネコちゃんなどのイラストを描いてあげると喜んで食べます。リクエストされた機関車を、お絵かき苦手なママの私が一生懸命書いたりしています。

ドライフルーツは、チャック付きの袋で売られている事が多いので、持ち運びにも便利です。100均で購入したお気に入りのキャラクターのチャック付きの袋に入れ替えてあげても、とても喜びます。

自宅で作るポップコーンは、作る時間も親子で楽しめます。
秋にリンゴがたくさん手に入った時には、リンゴの炊飯器炊きがおすすめです。
皮をむいて銀杏切りにしたリンゴを炊飯器に入れて炊飯ボタンを押すだけです。お砂糖を入れてなくても、まるでジャムのようで、そのまま食べても、無糖のヨーグルトに混ぜてもとても美味しくいただけます。1度にリンゴ4つでつくっても一瞬で無くなります。

市販のお菓子が無くても、ちょっとした工夫で、おいしく楽しいおやつタイムを作ることができます。

それに市販のお菓子が身近にないので、スーパーに買い物に行って、「お菓子がほしい」とねだられることがありません。時間のないママにとって、子ども連れでもストレスフリーな買い物は、とても助かります。

我が家でもお誕生日パーティーやクリスマスなど特別の日には、家族でケーキを食べます。お誕生日に手作りケーキと一緒に撮った家族写真は、毎年の成長を感じる素敵な思い出になっています。

先日は、息子とおばあさんの二人でアイスクリームを食べてきたこともあったようです。
「僕は、白いアイスクリームを食べて、ばぁばのは、パリパリしたのが入ってたよ!一緒に食べたんだよ!」と嬉しそうに報告してくれました。興奮気味の報告から、きっととても楽しい時間だったのだなぁと微笑ましく思いました。おばあちゃんに会えるのは半年ぶりの事で、母親としては普段から気にしているお砂糖のことよりも、おばあちゃんとの時間を楽しんでもらえてよかったと思っています。

砂糖と上手に付き合って子育てを楽しもう

子どもと一緒に甘いものを食べながら、おしゃべりして、「おいしいね」を共有する時間は、とても豊かな時間だと思います。砂糖は、食習慣を豊かにする重要な食材の一つです。心と体をリラックスさせ、親子の団らんで「心の栄養」を与えてくれ、生活の質(QOL)を高めてくれる食材です。やみくもに砂糖を制限してしまっては楽しいはずの食事やおやつの時間が、無味なものになってしまうでしょう。正しい知識を持ち工夫して砂糖と付き合うことで、子どもの身体にも優しく、親子で楽しい時間を共有する事ができれば、生活の質(QOL)を高めることができます。
甘味は子どもが大好きな味のため、取りすぎてしまうことが懸念され、幼い子どもの身体に負担になります。幼い頃は、親が砂糖の食べ始める時期や頻度、方法をサポートしてあげる考え方を参考にしてみてください。


ライター:ゆきこ
4歳1歳の男子の母。アラフォー。
なんでも調べて実践したいチャレンジャー。
根っからのねこ部で、いつかねこを家族にお迎えしたく妄想中。