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マイホーム購入の際に、住宅ローンを組んで購入される方がほとんどだと思いますが、住宅ローンという大きな金額の借入をするにあたって、さまざまな不安を感じることと思います。審査は通るのか、今後きちんと返済ができるのかといった不安が代表的なものかと思います。

この記事では、無理のない住宅ローン返済の考え方と余裕を持つべき理由と我が家のケースをご紹介します。

INDEX

1.無理のない住宅ローン返済額とは
2.住宅ローン返済は余裕を持つべき理由
 ローン以外にもお家にはお金がかかる
3.ライフプランニングはハプニングがいっぱい
4.まとめ

1.無理のない住宅ローン返済額とは

住宅ローンの借入額を決めるときにポイントになるのが返済比率(返済負担率)です。

返済比率(返済負担率)とは、「年収に占める年間返済額の割合」のことです。住宅ローンの審査で金融機関がチェックするポイントの一つになります。返済比率(返済負担率)が基準を超えると返済負担が重くなり、返済が滞るリスクが高まります。

返済比率は、計算式にすると「返済比率=年間返済額÷額面年収×100」で求められます。

この返済比率(返済負担率)は金融機関や住宅ローンの種類によって異なりますが、おおむね30~35%程度となっています。年収500万円の場合、4,541万円となります。

ただ、無理のない返済比率は20~25%と言われており、20%に収まると理想的と考えられています。同じ年収500万円の場合は、2,595万円となります。

つまり金融機関から借りられる金額と余裕をもって返済できる金額は、別物ということです。

2.住宅ローン返済は余裕を持つべき理由

ローン以外にもお家にはお金がかかる

賃貸の時には、家賃(と必要な場合には管理費)を支払いますが、マイホームの場合には住宅ローンの毎月の返済を支払っていきます。そのため現在の家賃と住宅ローン返済額を比べて考えるかと思います。

しかし住宅ローンの返済金額以外にも、お金がかかるポイントがあることに注意が必要です。

固定資産

固定資産税とは、毎年1月1日時点で住宅やマンション、土地といった不動産を所有する人全員に発生する税金のことで、不動産を所有している限り支払い続けなければいけません。一戸建てにおける固定資産税の平均相場は、10~12万円といわれています。 (もちろん、固定資産税の課税額はさまざまな要素で評価基準が変わります。)

メンテナンス費

戸建ての場合には、メンテナンス費も必要になります。新築の一戸建てなら数年間は修繕費用は発生しないケースの方が一般的ですが築10年を過ぎたころから徐々に修繕が必要になっていきます。

修繕費用として一番費用が高いのは「外壁塗装」です。ほかにもキッチンやトイレなどの水回りリフォームやフローリングの張替など発生します。

外壁塗装は、修繕が必要になる築年数の目安として20年くらい、費用としては130万円が目安としてかかります。(※100㎡の場合 )

水回り(バス、キッチン、トイレ)修繕(交換)は、20年を目安に100万円くらいがかかるといわれています。

築後30年で想定される修繕費用は約800万円にもなるとの試算もあり、毎月にならすと2万2千円の計算になりますが、これは住宅ローンとは別にメンテナンス費用として別途用意しておく必要があります。

マンションの場合には、管理費と積立修繕金が必要になります。国土交通省が定期的に調査している「マンション総合調査」の平成25年度版(2013年)によると、2013年の管理費の平均が月1万661円、修繕積立金の平均額が月1万783円となっています。つまり、ローン返済額以外に平均月2万1,444円の負担があることが分かります。

戸建て、マンションともに住宅ローン以外にも必要な費用があり、住宅ローン借入額は十分な余裕を持つ必要があります。

3.ライフプランニングはハプニングがいっぱい

就職、結婚、出産、子育て、マイホーム購入、定年退職後のセカンドライフ等…人生にはさまざまなイベントがあります。さまざまなライフイベントや一生にかかるお金の収支を把握することはとても大切です。 将来の可能性を考える上で役立つのが、ライフプラン(人生設計)の作成です。家族の将来のイベントの内容と、そのイベントが行なわれる時期とそのイベントにかかる費用を書き出し把握するものです。

マイホーム購入の際には、ざっくりも将来の見通しとしてライフプランニングを立ててみるといいでしょう。

しかし、人生とは計画通りに進まないものです。

経済危機や震災や災害など予想外な出来事が人生を襲う可能性もあります。

平凡な我が家も住宅ローンピンチになりました

我が家の場合も、全く予想していませんでしたがコロナ禍で家計がピンチに陥りました。

4年前、都内にマンションを購入しました。コンパクトな中古マンションです。銀行の担当者からはペアローンを提案され、そうすると選択肢は増え新築や広さのあるマンションも検討可能でしたが、背伸びはせずに選びました。

ローンは主人の名義で組みました。背伸びをしない物件選びのお陰で、月々の支払はそれまで住んでいた賃貸マンションの家賃よりも3万円ほど安くなりました。

しかし、そんな(自分では堅実だと思う)我が家にもコロナ禍の経済危機が訪れました。

2020年春、私自身が第二子出産のために産休に入りました。その後、コロナ禍の影響を受け、主人のお給料が下がりました。そのため家計の収入としては、月15万円以上のマイナスとなりました。その上、コロナ禍の影響でハローワークの業務に遅れがでているとのことで、育休手当は3ヵ月程遅れての支給となりました。

一方で、第二子といえども赤ちゃんを迎える準備に出費は、多くなりました。収入は減って支出が増え、家計は大ピンチでした。それでも住宅ローンの支払いが低く抑えられていたため、とても助かりました。この時には、身の丈にあったお家を選んで余裕のあるローン返済にした4年前の当時の自分に心から感謝しました。

住宅ローンが払えなくなるなんてことは、他人事だと思っていましたが、この一件で人生には予想外のことが起こるのだと体感しました。

4.まとめ

住宅購入は非日常な出来事です。そのため誰しも住宅購入の前後は、どこか興奮しているように思います。住宅メーカーや不動産業者、銀行のローン担当者などからの「一生に一度のお買い物ですからね」の言葉にも惑わされます。そんな時こそ冷静になりましょう。

確かに大きな買い物ですが、「一生に一度の買い物」という言葉に惑わされないことが大切です。住宅購入は人生のゴールではありません。豪華な家に住むことが人生の目的でもないと思います。あくまでマイホームは、人生を楽しく豊かに暮らすためのツールの一つです。

どんなにいい家に住んでいても、毎月の返済でキツキツの生活では、QOL(生活の質)は低いでしょう。月々の返済金額に余裕があれば、家族で旅行に行ったり、外食をしたりと楽しみを増やすことが出来ます。新しいマイホームでの生活を豊かに楽しむために無理のない借入額にすることが大切です。